「そもそもよ。夫ともセックスしたくないのに、なんで夫が見つけてきた知らない男に股開かないとイケないのよ?」
家から少し離れたイタリアンのファミレスでのママ会。
さおりママが息巻いている。
聞いているさやかママはどこ吹く風である。
「この小エビのカクテルサラダ、安い割においしいの。なんだかんだ、こじゃれたレストランなんかよりここなら1000円で食べて、飲み物まで払えるじゃない。結局、最後はこっちのが落ち着くわよね。」
さおりママも一息つく。
「そうね。若い頃は旦那の金だと思って、使ってやろうって、高いランチ食べたりしてたわね。でも旦那の金=私の金って気づいてから高いランチなんてばかばかしくなったわ。」
さやかママはサラダのエビを食べながら聞き返す。
「たいしておいしくないのに高すぎるのよ。そんでなんだっけ?寝取られさせられようとしてるんだっけ?」
騒がしい店内は、何の話をしても隣の席にも聞こえない。
「Xで見つけてきた男とか言ってるんだけど、みんな暗そうなおじさんばかりなのよ。」
「男の人が寝取られで釣ってくる男の人って、特徴あるよね」
「そうなの?」
「大きくは2系統あって、自分より格下の男、モテなそうな男を連れてくるか。」
「うんうん」
「巨根とか、若いとか、自分には無いものを持ってる男か、のどっちか。」
「そうなんだ?」
「旦那自信の自尊心をくすぐりたいのよ。勃起するためにね。」
「なんでそんなことするの?」
「抱き飽きた女に勃起出来ないから、なんか刺激がほしいのよ。サステナブル、SDGsみたいなもんよ。」
「ひどい!そこまでしてセックスしてほしくないし。そもそも私も夫なんかとセックスしたくないのに、他の男とセックスさせてまで自分が勃起したいってどういう神経なの?」
さおりはまたヒートアップする。
するとそこへ
「うーん、流行ってるからじゃないかしらねー。あ、来た。」
さやかママが手を振る。




